はじめに
写真もきれなものを用意した。
クーポンの内容も見直した。
検索順位も悪くない。
……それなのに、なぜか予約が増えない。
私は、これまで多くのサロン様のページを見てきましたが、そんな時に必ず確認することがあります。
それは、
「このサロンは、どんな世界観を提供しているのか」
ということです。
集客では、情報を載せるだけでは足りません。
お客様がページを見た瞬間に
「このサロン、私に合っていそう。」
「この人に施術をお願いしたい。」
そう感じてもらえることが大切です。
その印象をつくっているものが、私は「世界観」だと考えています。
世界観とは「誰に・何を・どんな想いで届けるかが一貫していること」
世界観というと、
「写真を統一する」
「おしゃれなデザインにする」
「高級感のある色を使う」
と思われる方も多いかもしれません。
もちろん、それも一つの要素です。
でも、本当の世界観はデザインだけではありません。
誰のためのサロンなのか。
どんな悩みを解決したいのか。
お客様にどんな気持ちになって帰っていただきたいのか。
どんな価値を提供したいのか。
そういった考え方が、写真や言葉、メニュー、接客のすべてに一貫して表れている状態。
それが、そのサロンの世界観です。
お客様は「メニュー」だけを買っているわけではありません
例えば、同じ「小顔リンパ」というメニューが2つのサロンであったとします。
価格もほとんど同じ。
施術時間も同じ。
それでも、予約が入るサロンと入らないサロンがあります。
なぜでしょうか。
それは、お客様が選んでいるのは「施術内容」だけではないからです。
「このサロンに行ったら、どんな自分になれるのか。」
「どんな時間を過ごせるのか。」
そこまでイメージできた時に、お客様は初めて予約したい気持ちが生まれます。
つまり、
商品ではなく「未来」を伝えること。
これが、世界観をつくる上でとても大切です。
「誰にでも好かれる」は、誰にも選ばれない
集客に悩んでいるサロンほど、
「できるだけ多くの人に来てほしい」
と考えます。
その気持ちは、もちろんよく分かります。
でも、すべての人に好かれるページを作ろうとすると、文章も写真も無難になってしまいます。
「どんな方にもおすすめです。」
「幅広いお悩みに対応しています。」
「丁寧なカウンセリングを心がけています。」
これだけでは、他のサロンとの違いが伝わりません。
大切なのは、
「この店は、こんな人のためのサロンです。」
と明確にすることです。
すると、合わない人には選ばれないかもしれません。
でも、本当に来てほしいお客様からは、
「この店のページの内容、私のことだ。」
と思っていただけるようになります。
選ばれるということは、
すべての人に選ばれることではありません。
「必要としている人から、選ばれること」です。
世界観は、予約ボタンを押す最後の理由になる
お客様は、サロンを比較しています。
価格はどうか。
口コミはどうか。
写真はどうか。
場所は近いか。
そして最後に、
「ここに行きたいと思えるか。」
を考えています。
検索順位が高いだけでは、予約は入りません。
アクセスを集めるだけでも、予約にはつながりません。
大切なのは、
「見つけてもらうこと」の先にある
「選んでもらうこと」です。
その「選びたい」をつくるのが、世界観です。
世界観は、すべての接点でつながっています
だからといって、ページの上だけで世界観を作っても意味がありません。
写真では高級感を出しているのに、文章が安売りばかりになっている。
「一人ひとりに寄り添います」と書いているのに、接客が流れ作業になっている。
「結果にこだわります」と書いているのに、具体的な実績がない。
これでは、お客様が感じる印象にズレが生まれます。
世界観とは、
写真
言葉
メニュー
価格
接客
店内
アフターフォロー
これらすべての積み重ねです。
一つひとつが同じ方向を向いた時、「このサロンらしさ」が生まれるのです。
世界観をつくるために、まず考えてほしいこと
難しく考える必要はありません。
まずは、3つだけ考えてみてください。
「どんなお客様に来てほしいのか。」
「何に悩んでいるお客様をターゲットにするのか。」
「帰る時、お客様にどんな気持ちになってほしいのか。」
この3つが明確になるだけでも、ページに載せる言葉や写真は大きく変わります。
そして、それを一貫して発信していくことも大事です。
ページを一度作って終わりではありません。
お客様の反応を見て、改善する。
うまくいったことは記録する。
再現できる形にする。
その積み重ねが、選ばれるサロンをつくっていきます。
おわりに:集客とは「集めること」ではなく「選ばれること」
私は、集客について考える時、
「どうやってアクセスを増やすか」
だけを考える必要はないと思っています。
それよりも、
「なぜ、このサロンを選ぶのか。」
を明確にすること。
そして、その理由をページの中で伝えること。
世界観とは、
「このサロンに行く理由」を、お客様の心の中につくるものです。
広告は出会いをつくってくれます。
検索は、お客様を連れてきてくれます。
でも、
「ここに行きたい。」
と最後に思っていただくのは、サロンそのものの価値です。
だから私は、集客方法を増やす前に、
まず「選ばれる理由」をつくることを大切にしています。
世界観が変われば、
伝わり方が変わる。
伝わり方が変われば、
選ばれ方が変わる。
そして、選ばれ方が変われば、
予約率も変わります。
あなたのサロンは、「どんな理由によって選ばれる店」ですか?
そして、
「お客様にどんな未来を感じてもらう場所」ですか?
その答えが、
あなたのサロンの世界観になるのだと思います。
次回は、「口コミが売上を作る理由」についてお話します。

